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占星学紀行 vol.8
UAC(United Astrology Conference)報告

2012年5/20〜5/30 ニューオリンズ



オリンピックのように4年に一度開催されるUAC。4年前は体調を崩し、直前にキャンセルすることになったので、今年はとても楽しみにしていました。
ニューオーリンズのMarriottホテルで開催され、700人以上の方が世界各国より集まりました。
以前は日本人の方は、1人か2人ぐらいしかいらっしゃらなかったのですが、今回は私以外にも3名の方がご参加でした。もしかしたらもう少しいらしたのかもしれません。一番驚いたのは上海からの方が多かったことです。以前は上海の方は皆無でしたが、経済的な発展とともに、海外に居らっしゃる方も増えたのかもしれません。占星学の学会には心理学を専攻されている方も沢山いらっしゃいます。ユングが占星学を使っていたのは有名ですが、心理学と占星学には密接な関係があります。


日本からニューオーリンズ

ニューオリーンズは直行便がなく、サンフランシスコに一泊。翌日ニューオリンズに向かいました。サンフランシスコのホテルでは不思議なことがありました。なんと宿泊した部屋番号が偶然にも私の誕生日と同じ617。何だか幸先いいスタートでした!

ニューオーリンズと言えばライブハウスは外せないところですが、今回はなかなか時間が取れず、個人では行くことができませんでした。そんな中、昼休みに見かけたライブバンド。いかにもニューオーリンズって感じです。
また、ルイジアナ州はタバスコの発祥の地でもあるので、ありとあらゆる種類が売られています。


5/20~5/22日 ISAR カウンセリングスキル

私は2005年にすでにこちらは取得しているので、受講しませんでした。カウンセリングについて実践も交え学びます。又占星者としての倫理の試験もあります。


5/23日 学会登録

早速、登録を済ませると、名札や冊子が配られます。
いつものように、名札にはAsc、太陽、月を書き込むようになっています。
本格的にスタートするのは24日からなので、まずはどれを受講するのかスケジュールを立てる作業があります。日本でもすでにしてきていますが、もう一度最終確認をします。受けたいものが重なっているときや、何もない時があり、選ぶのはなかなか難しい作業です。



タイトルだけでは内容がよくわからないかもしれませんが、レクチャーには色々なコースがあります。コースごとに毎日4つのレクチャーがあります。
各コースのレクチャースケジュールは下記の通りです。
 09:00AM~10:15AM
 11:00AM~12:15PM
 02:30PM~03:45PM
 04:30PM~05:45PM
フリーランチレクチャー1:00PM~2:00PMもあります。

1. 必須占星学
2. 世の中の動向やサイクルの予想
3. 実用本位の神秘主義占星学、予言、神話を使う
4. コンサルティングとヒーリング
5. 東が西に出会う
6. 秘義/哲学/スピルチャル
7. 金融とビジネス
8. 歴史―時間と文化を通して
9. 神話と原型
10. 政治とマンデン
11. 予想技術
12. 学術的な文書
13. 専門
14. シンメトリカル
15. ヴェディック

一つのコースを続けて受ける必要はありません。色々なコースから好きなレクチャーを受講することが可能です。ただレクチャーの時間はどれも1時間15分なので、ちょっと味わう程度で終わってしまうのが残念なところです。
また、学会の前の日と学会の次の日には4時間のワークショップがあります。一つのトピックをもっと深く学ぶにはこちらがいいと思います。


5/24日 Pre-Conference

どのワークショップに参加しようか迷ったのですが、Bill Meridion氏の「Working With Your Natal Eclipse and its Path」にしました。今まであまり重要視していなかった知識を沢山学ぶことができました。
占星学もそれを解釈する人の見方があるので、ある程度長くしていると、いい意味でも悪い意味でも自分の思考パーターンが出来上がってしまいます。そう言った意味からも、色々な知識を色々なレベルで入れておくことも、リーディングの幅を広くすると思っています。
ここで得た知識については、今自分なりにまとめているところです。




5/25~5/29日 学会

いよいよ本格的にスタートです。いざ始まるととにかく忙しいです。朝から晩までと言った感じです。一つのものを消化する前に次を受講するので、頭がなかなか整理できません。かといって、折角ニューオーリンズまで来たので、一つも逃したくないとも思います。一日が終わるとヘトヘトと言った感じです。日本語でも疲れると思いますが、英語なので落とし込むのが大変です。全部で20以上受講しているので、いまだにノートを整理している状態です。

その中でも主に今回追いかけていたコースは金融占星学です。次が医療占星学です。
医療占星学についは長年の懸案で、いつも勉強しようと思いながら、何となく先延ばしにしてきました。病気をしたこと、薬学やアーユルヴェーダを学んだことを考えても、私にぴったりな占星学だと思っていましたが、何故か…勉強し始めると興味が失せてしまうんですよね。タイミィングの問題かもしれません。私にとってはまだ機は熟していないのかもしれません。とは言え、当初の参加目的でもあったので、医療占星学も下記の二つと他にもいくつか受講しました。

Jane Ridder-Patrick
1. The Cycles of Health: Identifying Critical Periods for Prevention and Intervention
2. Symbols for Health: Creative Visualization in Medical Astrology

一方、今回とても楽しかったのが金融占星学です。世界の経済の動き、株価の動きを読み解きます。こちらは逆に一度も学びたいと思ったことがありませんでした。もともと株には、まったく興味がありませんでしたし、金融アナリストでもないので、学んでもあまり意味がないし、面白くないと思っていました。ところがです…何故か「ちょっと聞いてみようか」と出席してみたところ、実に興味深い!!のです。
例えばこんなレクチャーを受講しました。

Grace K. Morris, M.A
1. The Economy, Inflation/Deflation, and McWhirter Cycles
2. Pick the Winning Sectors and Stocks for 2012-2013

Bill Meridion
Recent Developments in Planetary Stock Trading

Georgia Stathis
Astrological Cycles in Real Estate: Land As Far As the Eye Can See!

Duke O'Neil
Trading with the Moon: Beyond the Four Phases

Claude Weiss
1. Venus and the 8-Year Cycle in Stocks
2. 2012-2014: When Uranus and Pluto Hit Major National Charts -- Potential for Crisis and Change

金融関係は他にもいくつか受講しました。正直、たまには受けなければよかったなと思うレクチャーもあります。その点、いつも裏切らないで下さるのは
Claude Weiss氏です。彼はスイス人と言うこともあり、アメリカ人の視点からではなくインターナショナルな視点に立ってお話をして下さりとても共感を覚えます。エンジニアでもあり、Astrodateの代表でもあります。今回も彼の2.のレクチャーでは、各国のチャートに対して、どのようなトランジットがあり、それらの国にはどのような経済的な影響が今後あるかを学びました。特にこの時期、天王星と冥王星がスクエアを作っているので、それが各国のチャートに及ぼす影響も検証しました。

また金融関係ではないのですが、
Nick Dagan Best氏の「Time Twins」もとても興味深かったです。Nick Dagon氏は3万人ものチャートで星の動きと出来事との関係を調査していらっしゃいます。その中でもタイムトゥインとは、同じ年に生まれ、誕生日の違いが一週間以内の人の調査結果です。

例えば、
チャップリンとヒットラー(1988/4/16、1889/4/20)
この二人に共通している星に、運行中の星が影響を及ぼしたときどのようなことが起きたかを調べます。当然、内容は違うのですが大きなターニィングポイントが、同時期に起きています。

マイルス・デイヴィス、マリリンモンロー、アレン・ギンズバーグ(1926/5/26、1926/6/1、1926/6/3)
他にも色々な例がありましたが、びっくりするほど同じ時期に大きな変化が起きています。


パーティー

毎日レクチャーが続きますが、夜には何回かパーティーがあります。私は2回出席しました。
一回目のパーティーは「New Orleans Live at Night! Rock 'n Bowl the Night Away」。
色々な方と知り合うのにもとてもいいチャンスとなります。ホテルから大型バスで希望者が出発。会場は10分くらいの所にあるボーリング場で、そこにライブバンドも入り、ブュッフェで食事をして、ボーリングをしたり、踊ったりという感じです。結局11時ぐらいになってしまいました。色々な国の方ともお友達になり、とても楽しかったです!



次は28日のバンケット。こちらは大会場に皆が集まるので、とても迫力があります。占星学に貢献された方などの表彰、そしてこちらもその後はダンスパーティーです。
何回も参加していると知り合いがどんどん増えていきます。それも学会参加の楽しみの一つです。


5/30日 最終日

Post-Conferenceがありましたが、私は飛行機の都合でどうしても出席できず、帰国の途につきました。
今回の学会からも様々な学びを得ることができました。占星学の学会に参加する一番の楽しみは共通のトピックを永遠に話していられることです。何の遠慮もなく、占星学語を駆使して話しは進んでいきます。そして短期間でお互いを受け入れることができます。
すでに次の学会が楽しみです。


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